寝取られの構図
寝取られという題材は、何を描くかより、誰の位置から描くかで決まる。同じ場面でも、視点を変えると別のジャンルになる。ここを曖昧にしたまま描くと、どのタグにも収まらない絵になる。
四つの言葉を分ける
寝取られは、関係が壊れる側の体験だ。寝取りは、奪う側の体験。NTRは、この二つをまとめる便利な語で、実際にはどちらの視点かを決めないと使えない。
寝取らせは、第三者が関与することを本人が承知している、あるいは望んでいる構図になる。ここが寝取られとの境界で、承知の度合いが高いほど、責めの質が変わる。
BSSは、関係が始まる前に奪われる構図。逆NTRは、立場を反転させたもの。浮気は、関係が壊れていない状態での逸脱で、これも別物だ。
三人を画面に入れない
寝取られの絵でいちばん多い失敗は、三人を一画面に収めることだ。収めると、関係が説明図になる。誰が何を思っているかが、配置で決まってしまう。
有効なのは、画面の外に一人を置く方法だ。手だけ、影だけ、開いたドアだけ。見ている人が画面の外にいる構図にすると、読む側がその位置に立つ。
視線は、必ずどこか一箇所に固定する。見てはいけないものを見ている、という感覚は、視線の固定から生まれる。
情報の順番
気づく順番を設計する。音、影、物、表情。この順で出すと、読む側の理解が場面より半歩遅れる。遅れているあいだに、感情が動く。
説明の台詞は最後まで置かない。誰かが状況を説明した瞬間、題材は終わる。
時間の扱いも決めておく。寝取られは、起きている時間より、起きる前と後の時間のほうが長い。前は予感、後は処理になる。予感は、物の位置で描く。置き忘れた腕時計、二人分の食器、閉まらない扉。処理は、片付けの手で描く。
事後を省くと、題材は報告書になる。誰が何をしたかの記録ではなく、残ってしまったものの話にする。だから、最後のページに人がいなくても成立する。
当スタジオでは
3作品は、いずれも一人称に近い構成で、関係の外に立つ人物を描いていない。寝取られを扱うなら、この「画面の外に置く」技法を軸にする。ただし、当スタジオが扱うのは架空の成人のみで、実在の関係を題材にした依頼は受けない。
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